【講義】7/21 第15回宿泊サービス概論
2016.07.25
第15回宿泊サービス概論 担当:平野典男
今回は世界の主要なホテルチェーンとブランドについて扱いました。主要なホテルチェーンは、いわゆる「外資系」と呼ばれることが多いですが、「所有・経営・運営」のすべてを外資がやっているのは少ないということでした。
一般的に使われている「外資系のホテル」というのは、運営の部分を外資がやっているものを指していることが多く、「外国オペレーターが運営をしているホテル」というのが実態に即しているそうです。
近年では、運営だけでなく、賃貸契約をして経営にも関与している外国オペレーターも、増えてきているということでした。
外国オペレーターの運営の特徴として、
1.ハードウェア
TPOにあったデザイナーを起用し、非日常的な空間を創造
定期的な改修・改装を方針化
2.ソフトウェア
プロのGM、幹部が派遣されチェーンの運営方針の指示徹底
部門別利益管理制度による責任権限の明確化
現場重視のマネジメントスタイル
即断即決のスピード運営姿勢
3.ブランドバリュー
チェーン展開により知名度向上
自社の販売網を通じ安定した顧客の獲得
という点があげられるそうです。
世界のホテルブランドの紹介があり、ブランドは無形価値で、ブランディングをすることで企業価値向上が図れるということでした。
ブランディングの際には、
① 顧客が誰で
② どのようなニーズを持っているのか
③ 顧客のプロファイルを理解する
④ 自分たちのホテルがどういう利益で存続しているのか
⑤ コアなコンセプトを定義し、ホスピタリティーを実現する
必要があり、お客様にとっては、自分の価値観に合う商品やサービスが選びやすくなる活動で、このWIN・WINの関係の真ん中に、ブランドの存在はあるそうです。
また、1つの企業がいくつものブランドをもっているときは、体系だてて整理し、どこに投資するかを判断する意思決定の枠組み、ブランド・ポートフォリオも必要ということで、
各ホテルの取組の紹介がありました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子