【講義】2/19-22 旅行ビジネス論
集中講義「沖縄ツーリスト寄附講座 旅行ビジネス論」担当:荒川雅志、沖縄ツーリスト
沖縄ツーリスト寄附講座「旅行ビジネス論」を4日間に渡り開講しました。会場も大学内ではなく、1日目、2日目は沖縄ツーリストの豊崎ビル、3日目は沖縄ツーリスト松尾本社と国際通り、4日目は南城市と普段の講義では味わえない学外での講義となり、フィールドワークも行った4日間でした。今年度は、2年生と3年生の21名が参加し、最新の旅行業について学びました。
1日目は、沖縄ツーリスト株式会社 代表取締役会長 東良和氏が講師となり、旅行業について、沖縄観光の現状と課題、グループワークを実施しました。観光客数の数え方が県によって違うこと、商品としての「モノ」と「サービス」の違い、旅行会社のコアサービスとアウトソーシング、地域主導型観光についてなどお話いただきました。グループワークは、5つテーマがあり、学生を5つのチームに分け各チーム1つのテーマに取り組みました。
2日目は、沖縄ツーリスト株式会社 執行役員マーケティング戦略室長 安部潤氏から沖縄県の観光の政策「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月)、「観光ビジョン実現プログラム2017」(平成29年5月)、「沖縄観光推進ロードマップ」(平成29年3月)について解説があり、グループワークにも取り組みました。
3日目は、沖縄ツーリスト株式会社 執行役員観光部部長 石坂彰啓氏より、国際通りにおける地域主導型観光をテーマに事例紹介があり、国際通りでフィールドワークを行いました。
4日目は、イーストホームタウン沖縄株式会社 代表取締役社長 相澤和人氏から、ウェルネスツーリズムを中心とした着地型観光について説明があり、南城市の事例紹介、フィールドワークを行い、4日間の集中講義を終えました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子
【講義】2/13-16 情報とサービス入門
集中講義「情報とサービス入門」担当:下地芳郎
ファシリテーター:沖縄富士通システムエンジニアリング 多和田敦氏
2/13~16の4日間、集中講義「情報とサービス入門」を実施しました。この講義は、富士通の寄附講座として、1,2年次の学生を対象に新たに開講しました。ビッグデータの活用について、実例を交えながら、どう使うか、何に使うかを学んでいきます。
第1回は、富士通株式会社 グローバルマーケティング部門 マーケティング戦略本部 エバンジェリスト推進室 河合美香氏による、「観光情報学」の講義で、ICTの意味、最近のトレンド、観光と情報についてお話いただきました。
第2回は内閣府沖縄総合事務局経済産業部企画振興課 地域経済調査員 宮城尚氏から、地域経済分析システム「RESAS」の概要と使い方、どういうことができるかなど実際にRESASを動かしながら解説がありました。
第3回は、RESASを使ったワークショップで、「県内各地域を対象に出店計画を作る」というテーマで、どの地域に、どの業態、どの客層をターゲットにするかなど、RESASのデータを使ってディスカッションし、カフェ、バー、ドライブスルーなど、各地域のデータを分析したアイデアの発表がありました。
第4回は、株式会社リクルートライフスタイル沖縄 代表取締役社長 有木真理氏から、“リクルート流”地域を動かすデータ活用術について、実際のデータを元にお話しいただきました。
第5回は、じゃらんなどを作っているリクルートライフスタイルらしく、「沖縄県民に沖縄旅行をさせる」アイデアをチームごとに発表しました。野球のキャンプに絡めたキャンプや、ローコストクルーズ、十三祝いに三世代旅行など様々なアイデアがありました。
第6回は、株式会社情報通信総合研究所ソーシャルイノベーション研究部 上席主任研究員 三浦大典氏より「観光×ビッグデータ+Wifi」をテーマに、観光とビッグデータの実例、OKINAWA FREE WiFi共同実証実験についてお話いただきました。
第7回は、西日本電信電話株式会社沖縄支店沖縄振興推進室 特別研究員 島田勝也氏による、情報通信技術(ICT)の歴史と現状について、新聞記事などを参考にお話しいただきました。
第8回は、富士通株式会社デジタルビジネス戦略推進統括部 ビジネスイノベーションセンター マネージャー 平賀典生氏から、農業、水産、鳥獣、海洋などの分野における活用事例と今後の課題について説明がありました。また、株式会社沖縄富士通システムエンジニアリング インテグレーションサービス部 島袋厚氏から、技術的な話として、データの処理や分析手法について教えていただきました。
第9回は、株式会社富士通研究所応用研究センターモビリティ研究所 イノベディレクター 阿南泰三氏に、交通システムのトレンドと、交通ビッグデータ活用についてお話いただきました。
第10回は、富士通デザイン株式会社 ストラテジック・デザイングループ デザインディレクター 横田洋輔氏より、UX(ユーザー体験)、UXデザイン、デザイン思考など、UXの重要性と、富士通が取り組んだアプリ開発について説明がありました。
第11回は、グーグル株式会社 観光立国推進部長 陳内裕樹氏から、デジタルマーケティングの活用方法と、沖縄の魅力の届け方について、少ない労力で最大の効果を出す広告の出し方などについてお話いただきました。
第12回から15回は、ミニアイデアソンを行いました。ファシリテーターの多和田氏、株式会社沖縄富士通システムエンジニアリング ヘルスケアソリューション部 小橋川歩氏、コトバグラフィッカー 室伏長子氏等の進行、運営で、「地域住民の暮らしの質をビッグデータで守る=沖縄観光の更なる発展に備えよう=」というテーマで、1日かけアイデアを創出、学生のアイデアからグランプリを決め、4日間の集中講義を終えました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子
【講義】2/2 第15回交通サービス概論
第15回 交通サービス概論 担当:平野典男
最終回はグループプレゼンテーションです。4チームがクルーズ船、1チームが陸上交通のを選択し、各チームごとにプレゼンを行いました。
クルーズ船は「若者がクルーズ船を利用するための方策」、陸上交通は「沖縄のバスの改善提案」というテーマでした。クルーズ船のチームは、若者のクルーズのイメージを文責し、船内でのイベント、プロモーション方法、きっかけづくりなどを考えました。バスのチームは、乗車データや、交通渋滞などのデータに基づき、地元の人用のアプローチ、観光客用のアプローチを発表しました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子
グローカルサービス経営入門 報告会
12月16日(土)10時から琉球大学法文新棟111教室にて、グローカルサービス経営入門報告会が行われました。この会は、11月25日、26日に開講した「グローカルサービス経営入門」において、沖縄ツーリスト、日本トランスオーシャン航空、かりゆし、沖縄ファミリーマートの協力により、施設見学や講義を実施、受講した1、2年生がチームに分かれ、その後3週間に渡り各自視察、調査を行った結果について、4企業の皆様の前でプレゼンを行う会です。
下地芳郎観光産業科学部長の挨拶に始まり、学生発表、この講義を担当した上地恵龍客員教授の総括というプログラムで開催しました。
学生発表は、チーム「球陽withB」が登壇し、沖縄ファミリーマートについて発表をしました。講義の後、実際の店舗にうかがいインタビューを実施、そこから見えた課題について店舗支援、新しいサービスの提案に加え、10年後のファミリーマート像について発表しました。
次に、チーム「24」が沖縄ツーリストのレンタカー事業について発表しました。このチームは、レンタカーの中でもキャンピングカーに注目、県内の学生192名にアンケート調査を実施し、実際に県内のキャンプ場を視察し、キャンプ場の方にお話を伺い、キャンピングカーのラッピング(デカール)、PR強化策として他企業とのコラボレーションなどを提案しました。終了後に沖縄ツーリストの方から、レンタカー部門の会議でこのプレゼンをしてほしいという申し出をいただき、1月29日の会議で、再度発表を行うことになりました。
続いて、チーム「ミニオン」がかりゆしのコンドミニアムとグランピングについて発表をしました。コンドミニアムの利用者への地域紹介ガイドブックを提案し、地域のイベント、見どころだけでなく、コンドミニアムという性質からスーパーやゴミだしの情報なども掲載することで、地域と関わることを目的としているそうです。グランピングは、1日1組限定プランや記念日プランなどで話題性を作ることや新たなスタイルと、ディナーの選択制について提案を行いました。
最後にチーム「トーマス」が日本トランスオーシャン航空について発表しました。今回の講義は、おもてなしのプロからサービスを学ぶ講義だったため、そこに課題を見出すのではなく、そこから学んだCAの役割、日本トランスオーシャン航空のフライトの特徴、沖縄に密着した企業ということから、沖縄のコンビニとのコラボレーション、香りの演出、冬の制服デザインを提案しました。
学生発表に対し、各企業の皆様より質問や意見を伺い、最後に担当の上地客員教授から、協力のお礼と総括、および学生の謝辞があり、閉会となりました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子