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琉球大学

【講義】1/19 第13回交通サービス概論

第13回 交通サービス概論  担当:平野典男
外部講師:ニッポンレンタカー琉球株式会社 特別顧問 白石武博氏

今回は、ニッポンレンタカー琉球株式会社 特別顧問 白石武博氏に、沖縄県におけるレンタカー業界の現状と課題についてお話いただきました。

まず初めに、観光産業とは「地域がハッピーになる」ということが前提になっていて、技術のように真似されることもなく、製品のように安いほうが残るということもなく、地域・風土・気候を売っていくもので、地域を磨くことで収益につながり、その地域の完全オリジナル商品になる産業というお話がありました。

沖縄が観光立県になった背景についても触れられ、復帰直後、日本の成長になんとか追いつきたいということから、製造業からスタートしたものの、水、電気など不安定な要素が大きく、工業地帯として成り立たなかったという側面もあるのだそうです。

沖縄のレンタカー業界としては、インフラ、マーケットにおいて課題があり、インフラの課題は最大課題の1つでもあるということでした。空港でレンタカーの送迎バスの待機場所が狭く、さばける人数が限られており、現状では、どうしても長い待ち時間が生じるという点が、クレームにもなっているそうです。

那覇空港は第2滑走路ができますが、そうなるとさらに待ち時間が増えることも予測されており、ターミナルビルのダブルデッキ化、バスの待機場所の拡大などが急務ということでした。

また、訪日観光客数の増加に伴い、外国人のレンタカー利用も増加し、交通ルールの違いから事故率もあがっているのだそうです。レンタカー業界がいう事故率とは、車にキズがあれば事故になるそうで、実際、人身事故よりも駐車場内で壁や柱にこすったりなどの小さいものが多いそうですが、それも事故として計算しているので、外国人がみんな危ない運転をしているという訳ではないということでした。

先日、ニュースにもなった中国人観光客偽造国際免許証問題のビデオを見て、ジュネーブ条約に加盟していない中国からの観光客がレンタカーをどのように借りているのかに密着、観光客本人たちも知らないところで、偽造の国際免許証が手配されているという事実が判明したというニュースでした。レンタカー業界だけでなく、国がどのような対策をしていくのかなど今後が気になる事案でした。

日本では、違う文化に対するリスク認識がないまま観光客を招致しているということもあり、今後、外国人観光客が増加していくことに対し、心構えが必要だということです。観光産業は地域をハッピーにする産業のため、ある程度のレギュレーションも必要になってくるだろうということでした。

文責:観光産業科学部 宜志富知恵子

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