【講義】11/4 第5回交通サービス概論
2016.11.08
第5回 交通サービス概論 担当:平野典男
外部講師:日本トランスオーシャン航空株式会社
今回も日本トランスオーシャン航空の全面協力により、那覇空港内のバックヤード見学と、社員との座談会を行いました。
実際にお仕事をしている方々がたくさんいるオフィスを見学させていただき、あちこちで専門用語が飛び交う中、運航管理(ディスパッチ)の様子など、リアルな現場をのぞかせていただき、緊張感が伝わってきました。
その後会議室へ移動し、技術、企画、営業、乗務員など各部署の業務内容について、本学出身のOB社員による説明がありました。毎日何をやっているのか、なぜJTAに入ろうと思ったかなど、自らの経験を元に語っていただき、学生にとって、より身近で明確なイメージが湧いたのではないかと思います。
客室乗務員の方からは、緊急事態のブリーフィングを、ロールプレイで見せていただきました。飛び入りで2名ロープレに参加し、同じことでも毎回確認をする、分かっていることでも言葉にして確認するということを学び、やはり安全への責任が重い仕事だと感じました。
路線事業部の方からは、本事業で前期に開講した宿泊サービス概論でもとりあげた、レベニューマネジメントのお話があり、需要動向に合わせて座席数の管理をすることも仕事の1つだと教わりました。
説明いただいた社員の皆様の雰囲気から、総じて、JTAは風通しのいい企業という印象を受けました。
続いて、4つのグループに分かれ、座談会を行いました。各グループに2名の社員が10分毎に回ってきて、学生の質問に答えていただけるという、贅沢な時間でした。全員違う部署の方ということもあり、各自興味のある分野では、質問も連発と、学生側の一生懸命さも垣間見ることができました。
機長の方には、今までに一番ヤバいと思った時は何かという質問があり、ヤバくなる前にその行為をやめる、ヤバくなる前に対応をするためヤバいと思った時はないという回答をいただいたり、客室乗務員の方からは、緊急時は90秒で150名を脱出させないと生存率が下がるということや、勤務のスケジュールが変わることがあるので、それを楽しいと思えないと続かないというお話がありました。
また、学生からのやりがいを感じる時はいつかという質問に対し、技術部の方からは、日々飛行機が飛んでいることと、計画通り整備が終わったときにやりがいを感じるというお話も伺えました。
日ごろおとなし目な学生が多いのですが、英語の使用状況、必要な資格、パイロットのなり方など、質問も次々にでて、活発な座談会となりました。
最後に、第3回の講義で登壇いただいた、内間取締役より、人生のポイントの1つである「就職」は、自分のため、将来のために乗り越えるべき壁であるという激励と、勉強だけでなく遊びも含め、学生の時しかできないことをしっかりやっておくと、人生が豊かになるというお話をいただき、全4回に渡りご協力いただいた講義が終了となりました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子