【講義】1/11 第13回・14回MICEビジネス概論
2017.01.12
第13・14回MICEビジネス概論 担当:下地芳郎
外部講師:株式会社ジェイティービー国内事業本部観光戦略チーム日本版DMOサポート室 山下真輝氏、
株式会社JTB沖縄交流事業部営業開発第二課長 河村雄一郎氏
今回は、旅行会社のMICEの取組ということで、株式会社ジェイティービー国内事業本部観光戦略チーム日本版DMOサポート室 山下真輝氏、株式会社JTB沖縄交流事業部営業開発第二課長 河村雄一郎氏による講義でした。
旅行会社が扱うMICEはインセンティブトラベルの分野が多く、主催者の課題を解決し、目標を達成することが目的ということでした。その為、主催者が求めているものをどれだけヒアリングできるかが重要なのだそうです。
企業がインセンティブを行う目的は、「業績向上」「組織強化」があり、社員のパフォーマンスを高めるため「モチベーションの維持・向上」が欠かせないということでした。
インセンティブトラベルの特性として、
・主催者組織が目的に沿って成果をあげるための手段である
・インセンティブトラベルはエクスペリエンス型リワードの特性を活かし、旅行として施策展開するものである。
・内容も純粋にご褒美として旅行を提供するものから、期間中に様々なプログラムや仕掛けを組み込むなど、目的・予算・対象等企画性とクオリティには大きな乖離がある
・主催者の企画意図、組織体制、案件の規模、性格により主体となるプレーヤーが異なり、準備にかかる期間も異なる
・企業の経営・販売戦略と実績に直結する施策であるため、グローズドな環境で実施され、関係者以外に情報が伝わりにくいため、統計データの取得や集計が難しい
ということがあげられました。
また、インセンティブトラベルを実施する業種・業界には一定の特徴があり、その需要は景気の動向、国・地域の経済発展段階や市場環境に大きく影響を受けるということでした。
インセンティブトラベルをプランニングするには、成功に導くためのすべてのプロセスを俯瞰する必要があり、実施に関わる全ての機関との関係性と交渉力、創造力が求められるそうです。その後、事例紹介、実際に行う多岐にわたる業務の紹介があり、沖縄県のインセンティブトラベルの強みは、「ビジネスリゾート」ということが分かりました。
つづいてグループディスカッションを行いました。テーマは「沖縄ならではのインセンティブパーティープランを考える」というもので、設定した企業の状況から、解決すべき課題、開催場所、テーマ、具体的な演出を考えました。
課題をみつけ、その解決のために何をすべきか、社員のモチベーションをあげるにはどうするかという視点から、各グループがプレゼンを作成し、発表を行いました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子