「通訳サービス」プログラム
名称
通訳サービス概論
目的
外国人観光客の増加に伴い、旅行案内、国際会議、宿泊施設等における通訳サービスのニーズが全国的に高まっている。沖縄県では、産業界において行政の支援による語学力向上プログラムが実施されるなど、語学力を有する通訳人材の育成に取り組んでいる。通訳案内士の養成においても、沖縄県独自の「地域限定通訳案内士」及び「沖縄特例通訳案内士」制度が運用されているが、急増する外国人観光客のニーズに十分対応できていない状況である。観光客への対応に加え、国際物流産業を支える人材育成も急務となっている。
本プログラムでは、通訳案内士育成及び国際ビジネス現場で活躍できる通訳人材育成を視野に入れ、通訳サービスに求められる各分野について理解を深める。
第1回~第8回は、講義とグループ・ディスカッションの形式で、通訳案内士及び通訳サービスに求められる知識を習得させる。第11回~第14回は、現場実習の形式で、より実践的な教育プログラムを実施する。教室での学習と現場での通訳案内及び通訳の実践練習を通じて、地域限定通訳案内士資格及び沖縄特例通訳案内士資格取得に向けた能力を強化する。第9回~第10回は、現場実習に向けた準備、第15回は現場実習の振り返り及び授業全体のまとめの時間とする。なお、現場実習では、首里城等の観光地における通訳ガイド練習、沖縄コンベンションセンター等のMICE施設における同時通訳ブースの見学・体験を予定している。
習得すべき能力
- 観光の現状、地域の地理・歴史・文化・経済、旅行業等、通訳案内士に求められる専門知識を学ぶ。(専門性)
- 国際観光のもたらす効果や課題を学び、沖縄県の国際観光活性化に必要な施策について考えることができる。(地域・国際性)
- 沖縄県の観光振興の歴史や地域別の観光の現状を学ぶ。(地域・国際性)
- 本講義の各テーマを通じて、問題を予測し、原因を究明し、対策を考案することができる。(問題解決力)
- 観光地等での通訳ガイド研修を通して外国語によるコミュニケーション能力を高める。(コミュニケーション・スキル)
カリキュラム
- 第1回
- オリエンテーション/通訳案内士とは何か
- 第2回
- 沖縄県の地理・歴史・文化・経済
- 第3回
- 日本(全国/沖縄)における外国人観光客の動向
- 第4回
- ホスピタリティにおける注意点(宗教・アレルギー)
- 第5回
- 旅行の種類/行程表作成実習
- 第6回
- 外国人観光客の交通手段/クルーズ船客対応
- 第7回
- 宿泊施設・MICEにおける通訳の役割/通訳の種類
- 第8回
- 救急救命基礎/医療通訳の現状と課題
- 第9回
- 現場実習準備(1)
- 第10回
- 現場実習準備(2)
- 第11回
- 現場実習(1) 同時通訳実習
- 第12回
- 現場実習(2) 現場実習(首里城)
- 第13回
- 現場実習(2) 現場実習(首里城)
- 第14回
- 現場実習(2) 現場実習(首里城)
- 第15回
- まとめ
- 第16回
- レポート提出