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【講義】1/6 第12回交通サービス概論

2017.01.11

第12回 交通サービス概論  担当:平野典男
外部講師:一般社団法人沖縄県レンタカー協会 会長 白石武博氏

新たな年を迎えた12回目は、一般社団法人沖縄県レンタカー協会 会長 白石武博氏をお招きし、沖縄観光とレンタカーについてお話いただきました。

沖縄県レンタカー協会の活動、レンタカー事業の資格認定講習会の概要の説明があり、沖縄県のレンタカー利用の実態へと移りました。

県内入域観光客の6割はレンタカーを利用しており、レンタカーはインフラの一部となっていること、1日平均4,300台を貸し出しているということが分かりました。レンタカーは、団体旅行から個人旅行へ移行していることや、観光客の行きたいところが多様化していること、ナビが標準装備となっており迷子にならないことなどから、利用者が増えているということでした。

また、外国人観光客の利用も増加しており、4年前の約7倍にもなっているそうです。その結果、日本独特の標識や、左右のハンドルの違い、交通ルールの違いなどから、日本人の約3倍の事故件数となっており、特に駐車場での単独事故が多いということでした。事故防止対策として、外国語対応、外国人が運転していると分かるステッカー、衝突防止、映像記録など最新の機能が搭載された車の用意など取り組んでいるそうです。観光地だけでなくインフラにも外国人が入ってくるという状況が観光の国際化であり、協会、企業だけでなく県民も観光の国際化に対し、備えておく必要があるということでした。

沖縄県のレンタカー利用者増加における一番の課題は、空港と各営業所への送迎で、空港についてレンタカーを借りるまでに2時間、返す際も2時間前に返却などの時間がかかっており、この4時間を観光客も沖縄県としても、時間的経済的に無駄にしているのだそうです。

そもそも、空港法では、レンタカーが二次交通結節として考えられておらず、平成20年の改正によりレンタカーインフラ整備について基本方針に盛り込まれたという経緯があり、ようやく空港におけるレンタカー利用者の専用スペース確保について、正面から向き合うことが可能になったということでした。

現在、那覇空港はレンタカー利用者の送迎用バス乗り場に9台分のスペースしかなく、ピーク時間は1時間で1,500台の予約があり、平均1台で3名が乗車するということから1時間に4,500名が空港の送迎用バス乗り場にいることになっているのですが、乗車時間を4分と計算しても、9台分のスペースでは、3,375名しか送迎できず結果、レンタカーを借りるまでの時間がかかっているのだそうです。30分以内に4,500名を各レンタカー会社に移動させるには、24台分のスペースが必要となり、さらに、2020年に第二滑走路ができると33台分のスペースが必要になるそうで、レンタカー送迎バス乗り場の拡張は、利用客の利便性向上には不可欠ということでした。

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文責:観光産業科学部 宜志富知恵子

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