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【講義】1/17 第13回物流サービス概論

2017.01.23

第13回 物流サービス概論  担当:知念 肇
外部講師:琉球海運株式会社 特別顧問 寺内昌弘氏

今回は、琉球海運株式会社 特別顧問 寺内昌弘氏をお招きし、海運業の業務と求められる人材についてお話いただきました。

海運の現場で使われているコンテナ船とRORO船について、まずは解説いただきました。

コンテナ船は、1956年に老朽タンカーにアルミの箱を、クレーンで積み込んだことが始まりで、そこから物流革命「コンテナリゼーション」が起こったのだそうです。

タンカーを改造し、従来船上にあった荷役装置(クレーン)を岸壁に設置、コンテナに貨物を収納するということで、船舶建造費の削減、積載貨物量の増大、荷役機器運用の効率化、輸送品質の向上・均一化、梱包費・輸送費の大幅な削減、効率の向上などにつながったということでした。

ただし、荷役設備がない港には寄港できないというデメリットがあるそうです。

RORO船は、Roll On, Roll Offという意味で、船のランプウェイを利用し、貨物を積載したトラック、トレーラーを収納できる船で、岸壁整備・建設費用の軽減、作業の省力化・簡素化、荷役設備のない港・岸壁にも寄港可能なことから、シームレス物流が可能になるということでした。ただし、船舶の建造費・貨物の積載量などコンテナ船と比較して約5倍のコストがかかるのだそうです。

島嶼県沖縄における物流の役割には、
1.物資の安定輸送・ライフラインの維持
2.災害時、有事の対応
3.地域の活性化・振興 があり、

求められる船舶の要件としては、

1.荷役作業面
荷役設備の無い港に寄港可能で、災害時に荷役設備が破損しても影響のない機動性のあるRORO船であること。
2.制度面
国内輸送は自国国籍船に限られることから日本国籍であること。
3.企業政策面
運航会社は、物資の安定輸送・ライフラインの確保などの理由から外国船社 ⇒ 日本船社 ⇒ 沖縄県船社。
4.課税項目
地方財政・雇用に寄与する地元の海運業

などを考慮する必要があるということでした。

求められる人材像として、現場力、考察力、企業家精神、グローバルバランス、アイデンティティーがあり、自分をしっかり持っている人は魅力があり、世界で認められるとのことでした。

 

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文責:観光産業科学部 宜志富知恵子

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