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【講義】7/20 第14回通訳サービス概論

2016.07.21

第14回 通訳サービス概論  担当:下地芳郎 大城明緒

今回は、2回分の宿題についてその講評がありました。
逐次通訳と同時通訳に欠かせないポイントとして、
「逐次通訳はメモをとり(ノートテイキング)正確に訳す」
「同時通訳は高い負担のため複数名での交代制」というのがあるということでした。

熱中症予防についてのポイントとしては、
・こまめに水分をとるのが必須、さらに塩分もとれるとよい。
呼びかけの注意点としては、
・「アルコールを摂らないように」という制限をガイドが設けることができないので避ける。
・「睡眠をとるように」は、ツアー中の注意ではないので、言及する必要がない。
・英語の表現として、「You had better~」はかなり強い命令口調のため避ける。迷ったら「~してください」と言いかえる。
ということでした。

また、呼びかけだけでなく、ガイドができる対策も可能な範囲で行うとよいそうです。

「大福帳」へのコメントとしては、
・間違った通訳をした場合は、口頭での訂正に加え、数字や固有名詞は紙に書いて見せながら訂正するとよい。
・同時通訳、逐次通訳はテレビのニュースの副音声や、外国人俳優などが出るバラエティ番組でも見れる。
特にニュースは副音声でみると勉強になるということでした。

また、東浜のMICE施設について多くの意見があり、それについては、競争力のあるMICE施設の条件などの紹介がありました。

今回のメインテーマは「医療通訳」で、応急手当の講習を受けることは義務ではないが、急を要する場合もあるので、できるようにしておくとよいということでした。応急手当の講習は、消防署で定期的に開催しているそうで、その内容について、AEDや熱中症の対応についても、解説がありました。

医療通訳とは、医療場面において、異なる言語や文化を持つ医療従事者と 外国人患者の間に入り、意思疎通を成立させる役割があり、
「患者が自分の意志で決定することができるように、患者の文化に適した方法で、かつ患者が理解できる方法で情報が提供されること」を助ける存在であるという定義だそうで、知識・能力・倫理が求められるそうです。

特に、「正確に理解し、忠実に訳す」「業務規定、職業倫理に則った対応」には注意が必要ということでした。
沖縄県内では、県内在住の外国人(健診・検診等)をお世話する、医療通訳ボランティア養成講座というのがあるそうです。また、外国人観光客の救急外来の対応として、「クラウド型ビデオ通訳サービス」を導入している病院もあるということでした。医療通訳の救急派遣や病院での配置などについては、まだ課題もあるそうです。

実際に大城先生が医療通訳として、携わった健診と救急の紹介がありました。

ツアー中は、まず、急病やけがを未然に防ぐための安全管理、お客様の不調サインを読み取ることが大切だそうで、急病やけがが起こった場合、救命が最優先で、その後は旅行会社の担当者に報告・連絡・相談をしながら、基本的には離団せずツアーを続けることが求められているということでした。

 

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文責:観光産業科学部 宜志富知恵子

 

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