【講義】10/18 第3回物流サービス概論
2016.10.18
第3回 物流サービス概論 担当:知念肇
第3回はサプライチェーンマネジメントはオーケストラ!というテーマの講義でした。
韓国のサムスンを取り上げました。
サムスンは、日本国内4か所(那覇、博多、関西、成田)から電子部品を、翌日の生産スケジュールに合わせて輸入し、無在庫でJIT(Just In Time)を達成している企業だそうです。
まずは、時事問題として、サムスンのギャラクシーノート7の発火問題について、ビデオを見ました。
サムスンのSCMは、日本の部品メーカーから仕入れ、サムスンで作り、中国のエンドユーザーに販売するという流れになっているということでした。
サムスンのスマホには、日本企業の電子部品が多く使われており、電子部品の企業は、かつてはメーカーの下請けで、メーカーから切り離され独立をした企業が多いそうですが、
優れた部品を作り、シェアを拡大していくと、SCMのリーダーが電子部品の企業になり、
必ずしもメーカーがSCMのリーダーではなくなってきているということでした。
スマホ市場は、今後小さくなっていくと予測されていますが、電子部品の企業は、今後需要が見込まれる自動車の自動運転の部品へと、現在シフトしているということでした。
SCMでは、部品の調達からエンドユーザーまでの全過程を管理しますが、デメリットとして、無駄も生み出しており、その例として、フランスの食品廃棄についてビデオを見ました。
SCMは、今、新たな進化をしなくてはいけない段階に入っているということでした。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子