【講義】12/13 第11回物流サービス概論
2016.12.15
第11回 物流サービス概論 担当:知念 肇
外部講師:株式会社ANA Cargo 沖縄統括室長 高濱剛司氏
今回は、ANA Cargoより沖縄統括室長の高濱剛司氏をお迎えし、沖縄貨物ハブと新たなビジネスモデルをテーマにお話しいただきました。
まずは、ANA Cargoの会社概要、続いて機材について説明があり、旅客機と貨物専用機を持つ本邦唯一のコンビネーションキャリアであるということが分かりました。また、貨物専用機は、B767で12機あり、旅客便と貨物専用機を組み合わせた航空貨物ネットワークを築いているということでした。
次に、沖縄貨物ハブ戦略について解説がありました。アジアゲートウェイ構想により、2009年より沖縄県との協業で事業展開をしているそうで、沖縄から4時間圏内の20億人
マーケット、那覇空港の深夜貨物便ネットワークなどについてお話いただきました。また、沖縄ハブのスケジュールも紹介いただき、翌日には、各拠点へ届く仕組みが分かりました。
拠点以外の場所からの貨物がどうなっているかというと、例えば鹿児島から上海への輸送は、鹿児島→羽田→那覇→上海と旅客とは異なる経由で、最短で運べるようになっていることに驚きました。
続いて、沖縄ハブを活用しているビジネスモデルについて、OCSやヤマト運輸による取組、農林水産物や食品の輸出、ECサイトのお取り寄せなどの事例紹介がありました。
最後に、物流拠点としての沖縄の今後の展開について、日本の全人口の1%しかない沖縄には、企業が沖縄に倉庫を置かないため、今後、「国際物流の中継地」としていかに取扱量をふやしていくか、沖縄国際物流拠点産業集積地域の活用などの説明がありました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子