【講義】6/1 第7回宿泊サービス概論
2017.06.02
第7回 宿泊サービス概論 担当:平野典男
外部講師:株式会社光貴 取締役 西宣秋氏
第7回は株式会社光貴 取締役の西宣秋氏から、ブライダル事業についてお話いただきました。ホテル婚礼の特徴や役割の他、主に、数字についてのお話でした。
現在の婚礼市場は、少子化、ジミ婚の流れから規模は小さくなっており、今後予定される消費税増税への懸念もあるということでした。その中で、競合他社の分析能力が求められ、更に、自社の広告戦略も必要だそうです。SWOT分析から、コンセプトを明確にしていくことで集客力もあがるということでした。
集客については、新規の見学者の数を増やすことが売上増につながるそうで、自社集客より他媒体での広告が多い業界のため、メディアの特徴を把握し、集客チャネルを決める必要があり、費用対効果の分析も行っているということでした。
また、県内、県外、リゾート、インバウンドなど客層ごとに媒体も考える必要があり、いい広告=集客ができる広告で、最終的には、数字で判断されるそうです。
経営側になるには、計数管理に強くなっておく必要があるとおっしゃり、事業計画表の枠を配布して、表の見方、単語の意味から、損益管理の仕方まで解説いただきました。
ブライダル業界はGOP(金利償却前利益)を30%に設定し、そこから経常利益で20%残せるよう、計画と進捗を見ながら管理していくということでした。ブライダルは半年前には予約をするのは定説ですが、それは、半年前に売上も見通せるということで、キャンセルが少ない、食材のロスはゼロ、アルバイトも事前に準備できるため、リスクが少ないビジネスと言えるそうです。
学生たちには、自分の強みを3~5つすぐ言えるようにしておくこと、「何がしたいか」だけでなく、「何ができるか」を答えられるようにしておくといいこと、数字で観光業を語れるように、計数管理に明るくなっておくこと、といったアドバイスがありました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子