【講義】5/9 第5回飲食ビジネス概論
2016.05.09
第5回 飲食ビジネス概論 担当:上地恵龍
外部講師:沖縄県飲食業生活衛生同業組合 理事長 鈴木洋一氏
第5回は沖縄県飲食業生活衛生同業組合の鈴木理事長を特別講師にお迎えし、「沖縄県の飲食業界の現状について」講義を行っていただきました。
まず、自己紹介があり、「自分が社会に出た時にどうするかを、きちんと描けるようになってほしい。そのために学生の間に自分に投資を!」と学生たちに熱いエールをいただきました。
講義は、身近なお店の実例をあげながら進んでいきました。
①琉球料理の課題
琉球料理の課題として、現在沖縄ではコースで琉球料理を出す店舗が5店しかないこと、琉球料理は手間がかかることから、料理人が不足していることなどについて説明がありました。
②飲食業について
飲食業はパクリだ!という衝撃的な説明をされ、自分が気に入っている店のテイストが多かれ少なかれ反映されてしまうが、自分がそれで納得できればいいのではないかという解説がありました。飲食業で成功している人の中には、かつて失敗したことがある人も多く、今成功している人は、失敗したときの気づきが早く、切り替えも早いということでした。
③飲食業のスピード感
現在の飲食業界では、インターネットの普及により、スピードが速くなっており、SNSなどで情報が発信されるとその翌日には、売上に影響するほどの反響があり、店の存続につながるほどなので、インターネットの影響力を考えて経営する必要があるとのことでした。
また、年表を用いて、医食同源、アグー豚、宮廷料理、辻料理などの歴史についても解説がありました。
学生から、
・外国人観光客へのマナー対策をどうやっているか
・飲食業はパクリということだったが、似たような店が多い中で、どうやって生き残っていくか
などの質問がありました。
外国人に対しては、旅行会社や添乗員に事前にレクチャーをしている、中国・韓国では1人分をシェアする食べ方が文化としてあるので、そこは許容しているなど、実例をまじえた回答があり、
生き残りについては、自分のスタンスやブレない気持ちがあること、マーケティングを見失わないようにすること。また、飲食業は開店後数ヶ月で口コミでひろがっていくというのが昔の定説だったが、今は、スピードが速いので、オープンから満員になるようでないと存続が難しいという回答をいただきました。
次週も鈴木理事長が講義をしてくださいます。
以下の宿題がでていますので、考えてきてください。
<鈴木理事長からの宿題>
琉球料理の案を考える
文責:地域連携推進課 宜志富知恵子