【講義】5/18 第5回通訳サービス概論
2016.05.18
第5回 通訳サービス概論 担当:下地芳郎 大城明緒
第5回講義は、通訳案内士と地域限定通訳案内士試験の試験日程についてお知らせがありました。英検1級、およびTOEIC840点以上だと英語の試験が免除だそうです。
(どちらもハードルが高いですが・・・)
学生とのコミュニケーションシート「大福帳」からは、
・地産地消ができるように地元メニューを考案していくことが、インバウンドを獲得にもつながる
・どう工夫して良い物を提供できるかと考える姿勢が大事
・ムスリムの方をおもてなししつつ、沖縄という地域の特色を失うことがなくどう伝えていけるかが大切
・ハラール認証が増え、快適な旅行ができるようになるといい
という意見を取り上げ、ハラール認証については、食品以外にもシャンプー・コンディショナー・ボディソープで認証をうけた物もあるという新聞記事を紹介しました。
イスラム教に限らず、信仰の度合いは「個人による」という認識が必要で、ツアー前の準備がカギになるということでした。
第3回の「イスラム教徒のお客様4名をガイドする際、お客様の昼食について、どのように準備・対応するか、ツアー全体の大まかな流れも含めて説明しなさい。」
という宿題から特によかったプラン3点を紹介、共有しました。
本日の講義のメインテーマは、「ホスピタリティの重要性(食事)」ということで、
・飲食店における対応の注意点
・食べることができないもの
・食べてはいけないもの
・食べたくないもの の順に、先生の経験談もふまえ、解説がありました。
アレルギー、宗教、菜食主義、個人の嗜好、食習慣など食事では考慮することが多くありますが、ポイントは以下の4点とのことです。
(1)食物アレルギーは命に関わるので特に気を付けること
(2)物理的に命に関わる問題ではなくても、宗教(特にイスラム教)の教義を理由とした食事の制約も文化として尊重し、配慮を怠らないこと
(3)食事の制限にはさまざまな理由や種類があることを踏まえ、それぞれについて基本的な知識を身に付けること
(4)ガイドが基本的な知識を身に付けたうえで、常に現場ではお客様ご自身に判断していただくように必要な情報を提供すること→思い込みで勝手に対応してはいけません!
また、メニューを変更したことがマイナスになったという印象を与えないように気を付けることも大切だということでした。
その後、第一牧志公設市場を案内中、肉売場で売られている「中味」について尋ねられたら、どう説明するか。ネガティブな情報になりそうな食材・料理の説明について、どのように工夫するか というテーマでグループディスカッションを行いました。
発表は、学生がガイド役になり、伝統行事との関連、良質なたんぱく質がとれ、脂肪分が少ないヘルシーな食べ物であること、「中味汁」の説明、食感、下処理の仕方、豚は「鳴き声以外すべて食べる」という考えがある等の案内がありました。
<宿題>
次の観光地について、標準的な滞在時間を調べなさい。それぞれについて、なぜそのぐらいの滞在時間となったかも書くこと。(1~3は必須、4~6のうちから1つ選んで、全て合わせてA4・1枚に収めること。日本語で書くこと。)
1.首里城(必須)
2.沖縄美ら海水族館(必須)
3.平和祈念公園(必須)
4.国際通り
5.琉球村
6.おきなわワールド
文責:地域連携推進課 宜志富知恵子