【講義】6/1 第7回通訳サービス概論
2016.06.02
第7回 通訳サービス概論 担当:下地芳郎 大城明緒
特別講師:沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課 主査 我謝勝栄氏
今回は、沖縄県観光政策課 我謝勝栄主査をお招きし、通訳案内士制度と現状についてお話いただきました。
通訳案内士とは、「報酬を得て」外国人に付き添い外国語を用いて旅行に関する案内をすることを業とする人です。
通訳案内士(国家資格)、沖縄県地域限定通訳案内士(都道府県資格)、沖縄特例通訳案内士(都道府県資格)の3つについて、根拠法令、概要、対象言語、活動範囲、資格期限、試験科目、登録資格者数等の説明がありました。
通訳案内士は、合格後に登録を行わないといけないそうで、合格しても未登録という人もいるとのことでした。
その後、昨年度の沖縄県地域限定通訳案内士試験問題から、地理の問題を10問解きましたが、沖縄歴1年の私は全滅、学生もかなり苦戦していたようです。それでも、受験科目の中では地理は比較的簡単な方なのだとか。
沖縄特例通訳案内士は平成33年度までの期間限定通訳案内士で、試験ではなく、研修を受講し、その中で資格認定試験を受けるもので、その研修について説明がありました。受講生の語学力に応じて一般コース(48時間の語学研修あり)と速成コース(語学研修免除)に分かれ、地元学、ホスピタリティ、旅程管理などの科目の研修を受けられる仕組みとなっています。最後の資格認定試験はプレゼン形式の面接ということでした。
沖縄県の通訳案内士の課題として、現在、宮古島ではクルーズ船が週3回くるようになるなど、ニーズが増している一方で、離島における地元の通訳案内士はまだまだ不足している、ということがあるそうです。
また、沖縄特例通訳案内士は、中国語、韓国語は、それらを母国語としている方が8~9割を占めるそうです。どの資格も、語学力がもともと備わっていないと厳しいという印象を受けました。
ちょうど、沖縄県地域限定通訳案内士の試験施行要領の配布開始日だったこともあり、学生全員に試験要領をもってきてくださいました。観光産業科学部にもおいてありますので、欲しい方はどうぞ。
<宿題!>
1.これまでの旅行経験(修学旅行・国内旅行・海外旅行)を振り返り、宿泊先(ホテル・民宿)で「嬉しかったこと(サービス・おもてなし)」または「困ったこと(トラブル)」を紹介する。
2.1.のケースについて、「日本語を話すことができない外国人観光客」だった場合、「良いサービス・おもてなし」または「トラブルの予防・解決」のためにどのような工夫が必要になるか、自分の考えを書く。
→A4・1枚に収めること。日本語で書くこと。
→1が思いつかない場合には、2について具体例を想像して書くこと。
文責:地域連携推進課 宜志富知恵子