【講義】7/4 第11,12回宿泊サービス概論
2016.07.05
第11回 第12回宿泊サービス概論 担当:平野典男
外部講師:ヒルトン・ワールドワイド 開発統括部長 日本地区担当 藤本博久氏
今回は、ヒルトン・ワールドワイド 藤本開発統括部長をお招きし、1,2限連続講義を行っていただきました。
1限目は、ヒルトンホテルチェーンの国際事業戦略
2限目は、沖縄のホテル市場とヒルトンの地域展開戦略 について取り上げました。
まず、ヒルトンの概要について、ブランド数、ホテル数、客室数などデータから解説があり、ヒルトンは、エコノミーからラグジュアリーまですべての層を網羅しているホテル
チェーンで、認知度、使用率も高いということが分かりました。
次に、ヒルトンが力を入れている購買、予約、デジタルコンテンツ、メンバーシップ、提携パートナー、レベニューマネジメントなど、10項目について説明がありました。ホテル経営は、ホテル単体だけでは限界があるため、チェーン全体で様々な強力サポート体制ができあがっているそうです。
日本国内では、13軒のヒルトンがあり、国内でのサポートは100名体制、さらにグローバルなサポートもあり、営業利益も高いということでした。13軒のうち、半数はリブランドで、インバウンドが伸びてきたことで、海外の集客力のあるヒルトンに変更するオーナーが多いのだそうです。
沖縄県内では、ヒルトンは3軒あり、今後もドミナント戦略により増えていく見込みだそうです。沖縄は、1年を通じてコンスタントに観光客が訪れており、シーズナリティが少ない
ということ、空港からモノレールで那覇市内に楽々移動が可能、レンタカーで移動がメインなので回遊性が高い、中部・北部への観光地へも車で1~2時間でいけるという点が魅力ということでした。
ヒルトンは長い歴史の中で、新しい試みを常にしており、人材育成にも力を入れていることが分かりました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子