【講義】7/6 第12回通訳サービス概論
2016.07.07
第12回 通訳サービス概論 担当:下地芳郎 大城明緒
いつものように、宿題と大福帳に対するコメントからスタートしました。
第10回の宿題(クルーズ船について)に関して、
・国土交通省が発表しているデータには、いくつか種類があり、どのデータかを明記すること
・比較の際は、同じ種類のデータを比較すること
・レポートにデータを使用する際は出典を記載すること
というアドバイスがありました。
第11回の大福帳に関して、
飛行機のほうが便利なのに、クルーズ船を利用する理由として、移動手段というより、船内での生活を楽しみながら、寄港地での観光も楽しむために利用する、荷物の重量制限が緩いので、たくさん買い物ができるということがあげられるそうです。
クルーズ船の寄港数が、博多が1位という点について、那覇はすでに過密で断っている状態であり、博多の入港数は圧倒的。(今年の入港予定:博多404回、那覇193回)という説明がありました。
また、クルーズ船の最新ニュースとして、名護漁港にクルーズ船が寄港するというものを取り上げました。定員2000人クラスの大型クルーズ船が寄港する予定で調整中ということだそうです。名護漁港に直接着岸できないので、沖合に停泊し、港まで小舟で乗客をはこぶスタイルになるそうで、県内各地での寄港数が増加し混雑しているため、新たな寄港地として、本部港と名護漁港が検討されているのだそうです。
今回のメインテーマはMICEにおける外国人対応でした。
MICEとは、Meeting/Incentive/Convention/Exhibition(or Event)の頭文字をとったもので、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントです。
MICEの効果は、ビジネス・イノベーションの機会創造、地域への経済効果、国・都市の競争力向上などで、滞在期間が長く、経済・消費活動の裾野も広いため、一般の観光より経済効果が大きいということでした。
MICEの開催傾向をデータから読み取り、県内の主なコンベンション施設の紹介もありました。
MICEでの通訳サービスとして、エクスカーション(遊覧旅行)のツアーガイド、会議・講演@コンベンション施設、視察・商談@コンベンション施設等があり、一字一句の正確な訳が求められる場合は逐次通訳、会議や講演、テレビの生中継など発言者と並行して行ったほうがいい場合は同時通訳と使い分けがあるそうですが、同時通訳には特別な訓練が必要ということでした。
先生が実際に経験した県内でのMICEの事例も紹介してくれました。
<宿題>
ツアー中の熱中症を防ぐために、外国人のお客様にどのような声かけをしますか?
→英語で書くこと。A4・1枚に収めること。
次回は、国家資格英語通訳案内士の上田尚史氏に、観光地ガイド実務概要についてお話いただきます。