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【講義】7/13 第13回通訳サービス概論

2016.07.14

第13回 通訳サービス概論  担当:下地芳郎 大城明緒
外部講師:国家資格英語通訳案内士 上田尚史氏

今回の講義は、国家資格英語通訳案内士 上田尚史氏に、観光地ガイド実務概要ということで、主に視察や取材の対応についてお話いただきました。

上田さんは、沖縄に在住の通訳案内士の第一人者で、現在は、案内士、通訳、翻訳、養成講座講師、検定試験面接委員など幅広く活躍をされています。

まずは、ニュース番組の映像の紹介として、2002年のニュース映像を見ました。沖縄に初めて大型クルーズ船が寄港した時の那覇港や那覇市内のツアーの様子で、当時は県内で活動している通訳案内士は非常に少なかったそうです。

①視察
対象:政府関係者、クルーズキーパーソン、海外旅行社の日本担当者、航空会社、国際会議主催者、インセンティブツアー主催者
視察は、1週間以上の同行になることが多く、これから寄港地を決める、ツアー内容を決めるなどのガイドのため、お客様の見る目も厳しいそうです。クルーズキーパーソンは、港湾施設見学や港湾関係者との打ち合わせなどもあり、単なるガイドではなく、通訳も行うということでした。その際、天文やエネルギーなど専門性の高い分野に関する通訳が必要な場面もあるそうです。
また、クルーズ船の観光のように時間やスケジュール通りに行うものではなく、急きょ変更になることもあり、その変更も含めて楽しめるかどうかということも適正の一つということでした。

②メディア取材
対象:新聞・雑誌・放送・個人ブロガー、専門誌、インタビュー
メディア取材で印象に残っているのは、個人ブロガーの方の取材同行で、取材の様子がリアルタイムで更新されていくため、1回勝負の緊張感もあったそうです。
また、北欧の記者が、沖縄の90歳以上のご長寿夫婦インタビューを行った際の取材同行なども、経験されたということでした。

通訳案内士のお仕事のプラス面、マイナス面についてもお話いただきました。
プラス面
①出会いを楽しめる
②毎日が旅、毎日が新鮮(沖縄にいながら世界旅行気分を味わえる)
③学んだことのすべてが役に立ち、英語を使って仕事ができる充実感
④ごはんがおいしい
⑤小なりといえども外貨獲得の気概
⑥日本、沖縄を海外の視点から改めて深く学べる
⑦お礼、チップ(自分への評価)
⑧沖縄への貢献

マイナス面
①毎回が1回勝負
②柔軟な対応と緊張感
③体力勝負
④知識不足
⑤観光関係者との連携(依頼主、乗務員、スタッフ、ドライバー)が大変
⑥他の仕事との調整
⑦業務の多さ

大事なことは、「技術ではなく最後は気持ち」ということでした。

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文責:観光産業科学部 宜志富知恵子

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