【講義】5/23 第6回サービスマネジメント論
2017.05.26
第6回 サービスマネジメント論 担当:橋本俊作
外部講師:元ユー・エス・ジェイ マーケティング本部 寺井太郎氏
第6回は、USJでマーケティングに携わっていた寺井太郎氏をお招きし、マーケティング戦略についてお話いただきました。
まずは、テーマパークの最新情勢として、日本の三大テーマパークの入場者数、料金、満足度について説明がありました。
テーマパークといえば、直接接客をしてくれるスタッフに目が行きがちですが、どういう部門があって、どういう業務をしているかお話いただきました。マーケティング部門では、アトラクションの企画、CMなどの屋台骨、オペレーション部門では、パークを安全、快適にする最前線、サポート部門は、会社の経営管理を行っているということが分かりました。
続いてメインのマーケティング戦略についてですが、新しいアトラクションを作るために、まず何をするかというマーケティング戦略のフレームワークについてお話がありました。まず、戦略目標をきめ、ターゲットを決め、届けたい価値を決め、中身を決めるという4つのステップがあるということでした。よく聞く、マーケティングの4P (product, price, place, promotion)というのは、最後の中身を決めるという段階の話なのだそうです。
とかく、何かを企画するときは、中身を決めてそこから価値、ターゲットなどを決めがちですがそれが逆の手順であるということが分かりました。確固たる目標を見据えた上での中身ということでした。
その上で、実際のCMを見て、ターゲット、届けたい価値が読み取れるか検証しました。
CMはターゲットにささればいいもので、「誰でも」という対象にしていると誰にもささらないのだそうです。
最後に顧客満足度を高めるためにどういう対応をしているかというお話があり、質疑応答の時間となりました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子