【講義】7/12 第13回サービス産業基礎概論
2016.07.13
第13回サービス産業基礎概論 担当:宮里大八
外部講師:経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会事務局 東 哲也氏
今回は、経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会事務局 東哲也氏をお招きし、産業別サービス産業の現状と課題(電気・ガス・水道関連産業)について、お話いただきました。
主に、電力の自由化についての講義で、電力供給の仕組みから、電力自由化への歩み、諸外国の自由化などの枠組みのお話がありました。電力自由化の改革は、1995年から始まり、現在は第5次改革に入り、今まで、大規模工場、中規模工場などの高圧需要にのみ認められていた自由化が、家庭などの小売りも含めた全面自由化になったということでした。
また、小売全面自由化により競争が始まったことを受けて、参入事業者数や、各事業者の特徴、付帯サービス、申込状況などをデータで解説していただきました。小売自由化により、8兆円の市場が開放され、ガス会社、通信会社などが参入したということです。それにより、再生エネルギーや、地産地消の事業者もでてきており、消費者の選択肢が増える一方で、その仕組みを理解する力も必要になると感じました。
国内外の動向や今後の見通しは、合併も含め大きくなる事業者と、地域に根付く小さい事業者の二極化が進むことになっていき、アジア市場は、日本の14倍もの規模があり、海外市場のポテンシャルも意識していくことになるだろうということでした。
グループディスカッションは、電力自由化で、どんなサービスがあるといいか、どれくらい料金が下がるなら買ってもいいか、というテーマで行われ、学生からは、
・2割~3割安くなれば買ってもいい
・省エネにこだわりがある会社なら乗り換える
・マイルやポイントと提携
・電気、ガス、水道など公共料金の一括請求
・携帯のように一定量は使い放題、余ったら繰り越し可能
・契約すると公共Wi-Fiが使い放題
・申込みがネットでできる
・学割、家族割、無料キャンペーン
・節約したい主婦向けに、節約量を設定し達成できたらスーパーで使えるクーポンがもらえる
・季節割引き(夏に割引)
という意見がありました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子