【講義】2/13-16 情報とサービス入門
2018.02.27
集中講義「情報とサービス入門」担当:下地芳郎
ファシリテーター:沖縄富士通システムエンジニアリング 多和田敦氏
2/13~16の4日間、集中講義「情報とサービス入門」を実施しました。この講義は、富士通の寄附講座として、1,2年次の学生を対象に新たに開講しました。ビッグデータの活用について、実例を交えながら、どう使うか、何に使うかを学んでいきます。
第1回は、富士通株式会社 グローバルマーケティング部門 マーケティング戦略本部 エバンジェリスト推進室 河合美香氏による、「観光情報学」の講義で、ICTの意味、最近のトレンド、観光と情報についてお話いただきました。
第2回は内閣府沖縄総合事務局経済産業部企画振興課 地域経済調査員 宮城尚氏から、地域経済分析システム「RESAS」の概要と使い方、どういうことができるかなど実際にRESASを動かしながら解説がありました。
第3回は、RESASを使ったワークショップで、「県内各地域を対象に出店計画を作る」というテーマで、どの地域に、どの業態、どの客層をターゲットにするかなど、RESASのデータを使ってディスカッションし、カフェ、バー、ドライブスルーなど、各地域のデータを分析したアイデアの発表がありました。
第4回は、株式会社リクルートライフスタイル沖縄 代表取締役社長 有木真理氏から、“リクルート流”地域を動かすデータ活用術について、実際のデータを元にお話しいただきました。
第5回は、じゃらんなどを作っているリクルートライフスタイルらしく、「沖縄県民に沖縄旅行をさせる」アイデアをチームごとに発表しました。野球のキャンプに絡めたキャンプや、ローコストクルーズ、十三祝いに三世代旅行など様々なアイデアがありました。
第6回は、株式会社情報通信総合研究所ソーシャルイノベーション研究部 上席主任研究員 三浦大典氏より「観光×ビッグデータ+Wifi」をテーマに、観光とビッグデータの実例、OKINAWA FREE WiFi共同実証実験についてお話いただきました。
第7回は、西日本電信電話株式会社沖縄支店沖縄振興推進室 特別研究員 島田勝也氏による、情報通信技術(ICT)の歴史と現状について、新聞記事などを参考にお話しいただきました。
第8回は、富士通株式会社デジタルビジネス戦略推進統括部 ビジネスイノベーションセンター マネージャー 平賀典生氏から、農業、水産、鳥獣、海洋などの分野における活用事例と今後の課題について説明がありました。また、株式会社沖縄富士通システムエンジニアリング インテグレーションサービス部 島袋厚氏から、技術的な話として、データの処理や分析手法について教えていただきました。
第9回は、株式会社富士通研究所応用研究センターモビリティ研究所 イノベディレクター 阿南泰三氏に、交通システムのトレンドと、交通ビッグデータ活用についてお話いただきました。
第10回は、富士通デザイン株式会社 ストラテジック・デザイングループ デザインディレクター 横田洋輔氏より、UX(ユーザー体験)、UXデザイン、デザイン思考など、UXの重要性と、富士通が取り組んだアプリ開発について説明がありました。
第11回は、グーグル株式会社 観光立国推進部長 陳内裕樹氏から、デジタルマーケティングの活用方法と、沖縄の魅力の届け方について、少ない労力で最大の効果を出す広告の出し方などについてお話いただきました。
第12回から15回は、ミニアイデアソンを行いました。ファシリテーターの多和田氏、株式会社沖縄富士通システムエンジニアリング ヘルスケアソリューション部 小橋川歩氏、コトバグラフィッカー 室伏長子氏等の進行、運営で、「地域住民の暮らしの質をビッグデータで守る=沖縄観光の更なる発展に備えよう=」というテーマで、1日かけアイデアを創出、学生のアイデアからグランプリを決め、4日間の集中講義を終えました。
文責:観光産業科学部 宜志富知恵子