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【講義】5/25 第6回通訳サービス概論

2016.05.26

第6回 通訳サービス概論  担当:下地芳郎 大城明緒

まずは、学生のコメントシート「大福帳」から、実際にガイドをされている先生ならではの以下のアドバイスなどがありました。
・まとまったシナリオやスピーチ原稿を作るのは、知識の整理や、 話す訓練としては有効だが、ツアーでは、その場の状況・時間・お客様の関心などに応じて柔軟に対応することを心がける。
・同一のツアー内に様々な宗教のお客様がいる場合、食事付ツアーでは、事前にお客様の名簿がもらえる場合もあり、希望する食事のタイプ (None / Pork-free / Beef-free / Vegetarian)が記されている。
・同じ情報でも、話す順番や表現の工夫によって印象が変わりるので、自分がどんな声や表情で話しているのかを常に意識する。練習時に、鏡に向かって話す&ビデオ撮影するのも効果的。

次に、第4回の宿題「食べ物のアレルギーについてあなたが普段考えていることや経験談をまとめる」についてポイントの解説がありました。

  • <お客様への対応編>
    学生から
    ・調理者やオーナーだけでなく、お客様と直接やり取りするウェイターも、 正確に情報を伝えるという責任感を持つ必要がある
    ・お客様から受け取ったオーダーをキッチンのひとに間違いなく、かつ 分かりやすく簡潔に伝える
    先生から
    ・アレルギー対応に限らず、何かトラブルが起きた時に、 自分で勝手に判断せず、すぐに上司や店長に、事態について 正確に報告・連絡・相談することを徹底している姿勢に感心した
  • <調理過程での工夫編>
    学生から
    ・乳アレルギーの方のために豆乳を使用した商品が販売されている
    ・乳製品のドリンク、豆乳を使用したドリンクそれぞれ飲み物を作る際に 使用する容器を分けている
    ・ラーメン店でアルバイトをしていたときは、卵アレルギーを持っている お客様のために卵不使用の麺を提供していた
    先生から
    ・アレルギーの種類によって、その食材を抜いたり、代替食材に切り 替えたりすることで、元の料理と近い形で提供できる場合もあれば、それでも対応しきれない場合もある
  • <提供に関する工夫編>
    学生から
    ・パーティーでテーブルに置かれている出席者のネームプレートに どのメインディッシュを配膳するのか目印が付いていた
    ・お通しとして貝を提供していた時期には、事前に貝アレルギーを持っていないかお客さんに確認していた
    先生から
    ・特に団体旅行の場合には、メニューの食い違いが起きることのない よう、お店側と確認しながら、慎重に座席にご案内する。前もって把握していても、座席の案内でミスが起こりやすい。

アレルギーは命に関わることですが、アレルギーがない人にとっては馴染みのないものでもあります。まずはアレルギーについて理解し、できる限りの対応をすることが大切なのだと思いました。

沖縄には、昨年6月に設立された「アレルギー対応沖縄サポートデスク」というものがあるそうで、下地学部長、沖縄ツーリストの東会長などの呼びかけで発足された法人で、
専門医への相談、レシピ開発指導、アレルギーについて学ぶアレルギー大学の開講、アレルギーっ子 ファミリーおでかけブックなど、宿泊・飲食業者の悩みに助言をする法人とのことでした。

本日のメインテーマは「行程表作成実習」ということで、行程表を作るために必要なことを伝授してもらいました。ポイントは以下の通りです。

  • 行程表
    ・クルーズ船のバスツアーの場合、旅行会社や船会社が作成
    ・10~20人の団体ツアーの場合、旅行会社が作成をする(通訳ガイドが相談をうけて調整することもある)
    ・個人旅行の場合、旅行会社または通訳ガイドが作成
    団体の場合は行程通りに案内をすることが必須、個人の場合はお客様の要望に応じて当日に大幅に変更になることもあり、お客様の要望に応えることが大事とのことでした。
  • 移動時間
    ・前日までに調べて、時間帯によるラッシュなども考慮する
    ・移動中の景色も楽しめるようにする
    ・当日は、出発前に運転手と打合せをしてルート、時間の確認をする
    ・移動について、有料道路の利用の有無について気を付ける
  • 滞在時間
    ・駐車場から入場までの時間やチケット購入の時間を考慮する
    ・開催時間の決まっているショーを鑑賞するか、食事をどこでとるか、自由時間をどれくらいにするかでだいぶ変わってくる
    ・集合場所は分かり易く、余裕をもたせておく

沖縄本島にある主な観光地と、実際の滞在時間についても解説がありました。
美ら海水族館、琉球村、首里城、国際通り、平和祈念公園、おきなわワールドなど
主だった施設の時間配分の説明と、ポイントとして、海洋博公園のように広い場所では、集合場所までの所要時間もお伝えしておくことや、体験プランの場合は、その日に持って帰れるものかどうかの確認もするといった話もありました。

グループワークは、「中城湾港に寄港するクルーズ船のバスツアーについて、 移動時間・滞在時間を考慮して、コースを考えなさい。」
接岸:07時 / 出港:15時
※ ツアー開始(出発時刻)は最速で入港1時間後とします。
※ 14時帰港厳守
※ 昼食付き・昼食なしどちらでも可
というもので、各グループともグーグルマップで移動時間を検索しながら、
プランを立てていました。

移動時間を考慮すると、最大6時間ある時間も、短く感じました。

<本日の宿題>
前回の宿題で調べた観光地(4つ)のうち一つ選びなさい。40人のバスツアーと仮定し、その観光地で集合時間・ 集合場所をアナウンスするとしたらどうしますか?
1.シチュエーションについて簡単に説明しなさい。(※日本語)
・いつ、どこでお客様に対してアナウンスしますか?
・何か工夫する点があればそれについても書くこと。
2.実際に行うアナウンスを書きなさい。(※英語)
・1~2分で説明するイメージで。
→1(日本語)と2(英語)を合わせて、A4・1枚に収めること。

通訳ガイド感満載な、実際のアナウンスの宿題がでました!

 

<移動時間を調べる学生たちと個別にアドバイスをしている大城先生>

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文責:地域連携推進課 宜志富知恵子

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