【講義】6/8 第8回通訳サービス概論
2016.06.08
第8回 通訳サービス概論 担当:下地芳郎 大城明緒
今回は、2回分の、宿題と学生からのコメントシート「大福帳」についての紹介から始まりました。
第5回の滞在時間の宿題については、首里城のスタンプラリー、雨天のルート設定、おきなわワールドの玉泉洞後のドリンク休憩についての解説と、滞在時間の調べ方について解説がありました。
スタンプラリーは子供だけでなく大人にも人気だそうで、案内しなくても回り始める方もいるが、時間がかかるので対応に注意ということと、夏場は熱中症対策のため、水分補給を呼びかけるという注意事項もありました。
第6回の行程表作成の大福帳からは、「企画旅行」と「手配旅行」の言葉の定義についての再確認と、ガイドは臨機応変に対応するとはいえ、ガイドの一存では決められないので、責任者に報告・相談をするという説明がありました。報・連・相はどこでも大切ですね。
また、クルーズ船の情報について、港湾ごとにクルーズの入港予定一覧が公開されているので、最新情報を確認するとのアドバイスがありました。
第6回のアナウンスの宿題からは、
集合場所について
・安全、分かり易い、他のお客様の迷惑にならない場所を選ぶこと
・可能であれば実際に集合場所にお連れして場所を見せること
集合時間について
・15分以上前だと早すぎる(時間通りに集合したお客様を必要以上に待たせてしまうため)ので、5~10分前に設定すること
・クルーズ船のバスツアーなど滞在時間を短縮してはいけない場合は、決められた滞在時間を確保できるよう特に注意すること
念押しの仕方について
・命令口調にならないように気を付けること
・時刻・場所を具体的にゆっくりはっきりと数回繰り返すこと
などのアドバイスと、英語でのアナウンスの宿題だったので、英語表現の注意点について解説がありました。
その上で、アナウンスの宿題を修正し、席の近い人同士練習をして、実際に前に立ってアナウンスの練習をしました。が、立候補は1名でしたので、あとは指名に・・・。
他の講義でもそうですが、我こそは!という学生があまりいないのが残念です。
ただ、コメントシートには常に真剣なコメントが満載なので、琉大の学生はシャイなのかもしれませんね。
続いて、前回の通訳案内士制度についての大福帳からは、通訳案内士を目指していなくても地元の人間として勉強になるとか、県民の案内士増加のために観光教育・語学教育が重要といったコメントがあり、先生も「自分の住んでいる地域について外国語で説明する練習」など語学教育に観光の要素を取り入れてほしいということでした。確かに、英語の授業で、自分の地域を説明する機会はないですね・・・。
今回のテーマは、「宿泊施設における対応」ということで、ガイド業務中にどのような時に利用するかについて説明がありました。
・ツアーの出発地として
・ツアーの到着地として
・ツアー中の食事場所として
などの利用があり、それぞれの注意事項を教わりました。また、宿泊客の滞在中のサポートで、ホテルの施設におけるサービスについて補助が必要な場合もあるそうです。
ホテルに関わる通訳サービスとして、
ホテル・空港間のアテンド業務、シャトルバス対応、ツアーデスク、ブライダル通訳・司会などもあり、こちらは、必ずしも案内士の資格がなくても可能ということでしたが、案内士に依頼がくることも多いそうです。観光地の通訳以外にも出番があるとなると、そちらの知識も必要になると思うので、本当に多岐にわたる知識を要するのだなと感じました。
<本日の宿題>
旅行先での移動手段について、好きなものを実際の旅行経験も交えて理由も記す。
日本語でA4 1枚に収めること。
文責:地域連携推進課 宜志富知恵子