【講義】6/29 第11回通訳サービス概論
2016.06.29
第11回 通訳サービス概論 担当:下地芳郎 大城明緒
まず、第9回「報告書に書くこと」についての宿題へのアドバイスとして、
・当日の天気・気温は必ず書いて残すようにする
・お客様の情報として、人数・性別・年齢層・杖や車いす等の使用の有無・国籍を残しておく
・手配旅行と企画旅行では、行程報告に違いがある
・通訳案内士がツアー中に費用を立て替える場合は、旅行業者の名前で領収証をもらい、ツアー後に清算するが、事前に立替が発生するか確認をしておく
のが良いそうです。
前回のコメントシート「大福帳」へのコメントとして、
・住み心地や生活感などの個人的な感覚は、むしろ積極的に説明に盛り込む
・雨の日が続いた場合は、年間を通じて降水量が多いので、「ある意味今日は『沖縄らしい』天気です」と説明したうえで、天気に関係なく楽しめる今日の見所に話題を変える
・日本語のツアーを日本語のまま実施するとしても、「日本語のみである」ということは多言語で発信するべき
ということでした。
また、前回、通訳案内士の資格をもっていても、実際に案内士として働いている人が少ないという話がありましたが、それについて、さらに解説がありました。語学力の証明として受験した人が多いことや、兼業でやっている人が、なかなか仕事を受けられないという
背景があるようです。また、現在議論中ということでしたが、現状と課題について説明がありました。
今回のメインテーマは、「クルーズ観光外国人対応」でした。
クルーズ船の寄港状況(全国/沖縄)をデータで解説。ここ数年増えてきており、
離島(特に宮古島)への寄港は、昨年度13回から今年度予定109回と急増している。
それに対し、受入体制が整っているとはいえず、貸し切りバスの確保、ガイドの育成、クルーズ船用岸壁及び大型クルーズ船の寄港できる岸壁の整備などが、課題になっているということでした。
クルーズ船バスツアーの位置づけ、流れ、他のバスツアーとの違い、よく出る用語などについても教わりました。
その後、最終回に行うグループプレゼンテーションのチーム分けをし、早速課題に取り組んでいました。
<宿題>
「逐次通訳」と「同時通訳」の違いは何か?→日本語で書くこと。A4・1枚に収めること。
文責:地域連携推進課 宜志富知恵子